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加熱アスファルト系混合物舗装

表層の施工に「加熱混合アスファルト」を使用している舗装で、一般的な舗装として多岐にわたって使用されています。「密粒度アスファルト舗装」と呼ばれることが主流で、使用する骨材や内容物を変更することで「透水性」のように派生した製品が複数あります。ここでは加熱アスファルト混合物舗装の特徴や施工例をいくつか紹介します。

加熱アスファルト系混合物舗装の特徴・概要

加熱アスファルト混合物舗装は、広く一般的に使用されている密粒度アスファルト舗装の他、大きな骨材を使用して空隙を作ることができる開粒度アスファルト舗装や、カラーアスファルト舗装、アスファルト舗装のたわみとコンクリート舗装の剛性を併せた耐久性を高める半たわみ性舗装など様々な種類があります。
どの舗装にも加熱アスファルト混合物を使用するのが一般的であり、骨材や混合物の種類によって、透水性や耐久性を高めることができます。使用される混合物には、透水性アスファルト混合物、ポーラスアスファルト混合物などがあります。
加熱アスファルト混合物は、構成が簡単な上に施工性も良く、コストも低価格な為、主要な舗装材料として使用されています。

加熱アスファルト系混合物舗装の施工事例

引用元:田中建設株式会社公式ページ(https://www.tanakakenzai.co.jp/pages/62/)

廃木材や間伐材等をチップ化したものとアスファルトを混合させた木質加熱アスファルト(ハーモニーロードウッド)を使用した舗装です。主に公園の遊歩道やジョギングコース、サイクリングロードや一部駐車場を含めた建築外構部に活用されています。
弾力性・衝撃吸収性に優れているため膝関節に負担が少ない路面になります。
蓄熱性が少なく、断熱性能が優れているなどの特徴があり、都市部のヒートアイランド対策にも適した舗装材を使用することで、地球環境対策も可能です。
黒色以外に自然色や弁柄色などのカラーにも対応しています。

引用元:建設MiL(https://www.k-mil.net/construction_methods/detail/974)

カラークスSS-Sを用いた自然色舗装の施工例です。施工可能温度の拡大や同混合物の供給可能エリアを広げるなどの効果を得られるよう、従来からある石油樹脂系結合材料(加熱混合カラー舗装アスファルト)に中温化剤を配合しています。
中温化剤の効果は他にも、加熱カラー混合物の耐水性、品質の向上などがあげられます。混合物製造時の重油使用量が低減できるため、環境を考慮した抑制効果も図れます。

引用元:日本道路株式会社公式ページ(https://www.nipponroad.co.jp/technique/list/landscape/product10/)

透水機能を備えた開粒度(空隙率12%以上)の加熱アスファルト混合物「レインボーポラファルト」を使用した舗装です。ブラックをはじめレッドやグリーンなどカラーバリエーションも豊富で、歩道や広場、商店街など様々な都市景観にもマッチします。
雨水を地中に還元あるいは一時貯留する性質があるので植生や地中生態系を改善し、都市河川の氾濫、公共水域の汚濁、地下水位の低下を抑制する効果も期待できます。

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レンガやタイル、石畳のイメージにしたい
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小粒の自然石や玉砂利の風合いにしたい
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景観や目的に合ったカラーにしたい
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