家族の憩いの場になる庭ですが、管理は意外と難しいものです。落ち葉の処理や雑草取りなどに負担を感じるケースは少なくありません。これらの悩みを解決する方法のひとつが庭の舗装です。一般住宅の場合、どのような景観舗装材を選べばよいのでしょうか。
インターロッキング(interlocking)は、英語で連結するなどを意味する言葉です。舗装では、ブロックを連結させて敷き詰める施工法を指します。公園などに多く用いられています。インターロッキングのメリットは、デザインにこだわれば庭が華やかな印象になることです。水はけがよい点も見逃せません。ただし、施工期間が長いため費用は高額になりがちです。また、ブロックとブロックの隙間から雑草が生えることもあります。デザイン性を重視したい場合に向いています。
土間コンクリートも選択肢のひとつです。地面の上に砕石を敷いて、その上からコンクリートを流し込みます。多くの住宅で利用されているためイメージしやすいはずです。土間コンクリートの特徴は、耐久性が高い、メンテナンスの手間がかかりにくいなどです。
施工期間が長くなりやすい、撤去にある程度の費用がかかるなどの注意点もあります。デザイン性が高いことも見逃せません。基本的にはスタイリッシュな印象になりますが、他の要素との組み合わせて無骨な印象や温かな印象を演出することも可能です。
道路などに用いられているアスファルトで庭を舗装することもできます。アスファルト舗装のメリットは、水はけがよいことと施工期間が短いことです。また、費用も抑えやすい傾向があります。注意点は、夏場は高温になりやすい、定期的なメンテナンスが必要などです。デザイン性もあまり優れてはいません。庭を駐車場として活用したいケースなどに適している景観舗装材といえるでしょう。
もともとは全面に天然の芝を敷き詰めていた庭です。天然の芝ならではの美しさはあったものの、雑草の手入れに困っていました。解決策として行ったのが、奥の部分を人工芝に入れ替えることと手前の部分をインターロッキング舗装にリフォームすることです。施工前の美しい雰囲気は残しつつ、雑草が生えにくい環境になっています。また、手前の部分をインターロッキング舗装にすることで、テーブルやチェアを置いてくつろげるようにもなっています。美しさは維持しつつ、舗装で機能性をアップした事例といえるでしょう。
もともとは全面に砂利を敷き詰めていた庭です。防犯性の高さは認めつつも、落ち葉の処理が難しいことに悩んでいました。解決策として行ったのが浸透式のアスファルト舗装です。施工後は掃き掃除で落ち葉を処理できるようになりました。水はけがよいため、雨が降っても水たまりは基本的にできません。舗装で生活の悩みを解決した事例です。
落ち着いた石畳のアプローチ、レンガやブロックを組んだファッション性の高い歩道など、景観に合った高い意匠性を求める場合。普通の舗装では物足りない、施設や周辺の建物とデザインに統一感を持たせたいケースに。
石畳とまではいかなくとも、細かい自然石や玉砂利の風合い、歩いたときの感触を求める場合。 単純なアスファルト舗装ではなく、足元に彩りや自然のやさしさをプラスしたいというケースに。
駐車場、歩行者通路、広場、競技場など、アスファルトにカラーをプラスして色分けをしたり、文字や記号・イラストを描いたり、機能性を持った舗装をしたいという場合に。
※「デザイン 舗装材」「景観 舗装材」で2021年8月20日時点で自然検索50位までに公式サイトが表示されていた舗装材、また製品名で検索数の多い企業が展開する舗装材から、条件ごとにバリエーションの多い舗装材上位3シリーズ(洗い出しは2シリーズ)を紹介しています。