コンクリートの表面に意匠性の高いデザインを施すデザインコンクリート舗装。意匠性の高さだけではなく、耐久性や耐摩耗性の高さも特徴の工法です。デザインコンクリート舗装の特徴や施工事例を見てみましょう。
デザインコンクリートとは、コンクリートの表面にレンガや天然石などの風合いを再現するデザイン舗装の一種。他にも同様の景観を作り出すデザイン舗装法はありますが、他の方法に比べると経年劣化がしにくいことや耐摩耗性が高いことなど、優位性も少なくありません。
施工法の手順は業者によってやや異なることがありますが、基本的にはコンクリートの打設から始まります。生コンを平滑にならした後、表面に路面の基本カラーとなるカラー粉末を散布。コンクリートが適度に硬化してから、スタンプマットを敷いて型押しし、路面に模様を施していきます。その後、リリースオイルカラーを縫って自然な陰影を付け、養生した上で洗浄。洗浄水が乾燥してから保護剤を散布し、路面が乾燥したら完成です。
主な施工場所は、ショッピングモールやテーマパークの路面、レストランやカフェなどの床面、ホテルや店舗のエントランス、駐車場、公園の遊歩道など。意匠性が必要のない車道などを除き、基本的にはどのような路面も施工の対象として良いでしょう。
引用元:大成ファインケミカル株式会社公式HP(https://www.taisei-fc.co.jp/business/functional/design_concrete/stamp.html)
レストランの店内に施したデザインコンクリート舗装の施工事例です。一般的なレストランでは、壁面はよく飾られているものの、床面までデザインを施している例は、多数派ではありません。特別な気分を味わえる特別なレストランという印象です。
引用元:アレンジコンクリート公式HP(https://arrange-concrete.co.jp/stampconcrete/)
テーマパークの中にあるアトラクション内の床面のようです。非日常的なデザインコンクリートの床面に足を踏み入れることで、これから始まるアトラクションへの期待感が膨らみます。
引用元:アレンジコンクリート公式HP(https://arrange-concrete.co.jp/stampconcrete/)
マンションの入口に至るまでの歩道部分に、ライトブラウンのコンクリートデザイン舗装を施している事例です。物件の資産価値を上げる目的で、マンション敷地内にデザイン舗装が行われることもあります。
落ち着いた石畳のアプローチ、レンガやブロックを組んだファッション性の高い歩道など、景観に合った高い意匠性を求める場合。普通の舗装では物足りない、施設や周辺の建物とデザインに統一感を持たせたいケースに。
石畳とまではいかなくとも、細かい自然石や玉砂利の風合い、歩いたときの感触を求める場合。 単純なアスファルト舗装ではなく、足元に彩りや自然のやさしさをプラスしたいというケースに。
駐車場、歩行者通路、広場、競技場など、アスファルトにカラーをプラスして色分けをしたり、文字や記号・イラストを描いたり、機能性を持った舗装をしたいという場合に。
※「デザイン 舗装材」「景観 舗装材」で2021年8月20日時点で自然検索50位までに公式サイトが表示されていた舗装材、また製品名で検索数の多い企業が展開する舗装材から、条件ごとにバリエーションの多い舗装材上位3シリーズ(洗い出しは2シリーズ)を紹介しています。