樹脂系舗装材やデザインコンクリート舗装材で多数の製品をラインナップ、カラー舗装塗料のリリーフペイントのメーカーでもある大成ファインケミカル。手掛けるデザイン/景観舗装材の種類や特徴、施工例などを紹介します。
シリコーンアクリル樹脂をベースとした舗装塗料で、速乾性や環境対策といった優位性を持つ低VOCの水性塗料です。カラーバリエーションは33色。製品ラインナップはリリーフペイントSTとリリーフペイントHGの2種類で、耐久性や耐候性、接着性が高いなど、さまざまな機能性を備えています。
HGはシリコーンアクリル・ウレタン樹脂を使うことで、STよりもさらに機能性を強化、耐摩耗性も高いなどの違いがあります。
リリーフペイントという製品のバリエーションは色と機能性にプラスして、カラー工法とスプレーステンシル工法という2つの施工方法によって、用途や仕上がりが大きく異なります。
カラー工法は吹付けやローラー刷毛によって塗装する、一般的な工法。
一方、スプレーステンシル工法は16種類のパターンデザインを持つステンシルペーパーを置き、その上から塗装する工法で、タイル系舗装材と似たような仕上げが可能。タイルやブロック石貼りと比べてコスト抑制にもなり、目地部の段差は1mm程度でバリアフリー対応という点もメリット。
14色のバリエーションを揃えた自然石の骨材を、透水性・耐候性に優れたウレタン樹脂でコーティングする樹脂系景観舗装材。同じ自然石系でもエポキシ系樹脂だと経年劣化で変色しがちなところですが、透水アクリストーンは無変色型ウレタン系樹脂を採用しているので、舗装面が黄色に変色するような劣化がかなり抑えられています。
デザインコンクリート舗装材に分類されるスタンプコンクリート。一見、天然石の質感を感じさせるクォリティながら天然石よりも工期やコストの削減になるという大きなメリットがあります。
このテクスチャはスタンプマットを型圧したもので、耐摩耗性に優れ、パターンと色の組み合わせによるバリエーションも多彩。仕上がりの質感を重視するホテルのエントランスや有名テーマパークなどでも採用されています。
樹脂系景観舗装材のラインナップは他に単粒砕石固化工法 透水シャワーロック、天然ウッドチップ舗装 透水モクランド、自然土風カラー舗装 アキュライト、ゴムチップ舗装 ジョイフェースの4製品。
デザインコンクリート舗装材はスタンプコンクリートの他にスプレーコンクリート、ステンシルコンクリートの2製品。
塗料はリリーフペイント以外にゴムチップ舗装用 トップEX 艶消しやウレタン防水用 トップEX 艶有り、
紫外線吸収剤入りのPCクリヤー、トップコートEF-40などトータル9製品あります。
シリコーンアクリル系カラー舗装材、リリーフペイントSTの施工例。フィッシュスケールのステンシルペーパーを採用、舗装材をその上から吹き付けするスプレーステンシル工法によってパターンデザインを施しています。
こちらはリリーフペイントシリーズHGの施工例。駐車スペースというシチュエーションから、STよりさらに耐久性や耐摩耗性、接着性が強化されたHGを選択したと考えられます。施工は、吹付けやローラー刷毛によるカラー工法で塗装されたものです。
自然石を使った樹脂系景観舗装材、透水アクリストーンの施工例。骨材が自然石で、無変色型ウレタン系バインダーによる舗装なので、ナチュラルな風合いが変色しにくいというメリットがあります。
大成ホールディングスのグループ企業で樹脂事業や機能商品事業などを担当。グループ内で樹脂事業の分社化からスタートした企業で、景観舗装材を含めた機能商品事業も2016年に統合しています。景観ユニットの目標では、高意匠・高機能な舗装施工材でなおかつ環境に優しい製品づくりを目指しており、アクリル系カラー舗装塗料のリリーフペイントは、意匠性の高さと低コストなどのメリットがあります。
所在地 | 千葉県旭市鎌数9163-19 |
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拠点(都市名) | 本社・工場は千葉、営業所・研究所は都内葛飾区にあり |
事業内容 | アクリル樹脂等及び、環境・景観商品等の企画・製造並びに販売 |
創業年 | 1914年 |
問合せ先(電話番号) | 03-3691-3112 |
公式サイトURL | https://www.taisei-fc.co.jp/business/functional/index.html |
※公式サイトの情報より抜粋
落ち着いた石畳のアプローチ、レンガやブロックを組んだファッション性の高い歩道など、景観に合った高い意匠性を求める場合。普通の舗装では物足りない、施設や周辺の建物とデザインに統一感を持たせたいケースに。
石畳とまではいかなくとも、細かい自然石や玉砂利の風合い、歩いたときの感触を求める場合。 単純なアスファルト舗装ではなく、足元に彩りや自然のやさしさをプラスしたいというケースに。
駐車場、歩行者通路、広場、競技場など、アスファルトにカラーをプラスして色分けをしたり、文字や記号・イラストを描いたり、機能性を持った舗装をしたいという場合に。
※「デザイン 舗装材」「景観 舗装材」で2021年8月20日時点で自然検索50位までに公式サイトが表示されていた舗装材、また製品名で検索数の多い企業が展開する舗装材から、条件ごとにバリエーションの多い舗装材上位3シリーズ(洗い出しは2シリーズ)を紹介しています。