幅広いカテゴリーの建材を開発・販売するABC商会は、舗装関連製品でも豊富なラインナップを揃えるメーカー。そのデザイン/景観舗装材の種類や特徴、施工例などを紹介します。
コンクリートが硬化してしまう前に、パターンマットと呼ばれる押し型で天然石や木材のような素材感の凹凸を付けて、ベースカラーとリリースパウダーによって色合いを持たせる製品がデザインクリート。舗装としてはコンクリート同時散布工法となります。
一方、ペーストデザインクリートは硬化コンクリート塗り付け工法。後付けでの施工ができます。
どちらもデザインは20パターンです。
ストリートカラーNS / F はNS(防滑)、F(平滑)の2タイプある水性無機透湿型床仕上材。透湿性のある塗床材で、下地コンクリートの水分を逃がすため、塗膜面のふくれや剥離を防ぎます。表面乾燥程度の下地コンクリートにも施工可能。
カラーバリエーションは24色です。
ストリートカラーGVは水性樹脂系アスファルト用仕上材。耐候性や防滑性に優れていて、アスファルトへの接着性が高いため、施設内の屋外や駐車場などを中心に利用されています。
カラーバリエーションは5色。定番のグリーンのみならず、同じエリアでも色分けするケースも珍しくありません。
骨材と樹脂を組み合わせた舗装材。パークコートサンドはカラーサンドとエポキシ樹脂、パークコートストーンは天然石と難黄変ウレタン樹脂というカップリングになっています。
カラーサンドは耐候性のある着色剤を使用、カラーバリエーションは9タイプ。パークコートストーンは天然石の色やサイズ、形状などの違いで8パターン選べます。
水性塗料系ではプールサイドなどで利用されるストリートカラーシリーズや無機シリカ系床塗料のD-TOPコート、ゴムタイル・ブロックでは学校などで利用される合成ゴム成型タイルのスポールチップブロックといった製品もあります。
デザインクリートの施工例で、カラーリングはホワイトベージュ系の特注色。石畳調で、適度に風合いが感じられるのも経年変化ではなく、施工として意図した演出です。
ショッピングセンターの通路に施工した、ストリートカラーNSの舗装画像です。カラーリングの変化によってゾーニングや導線的役割も果たすことができます。
パークコートサンドの施工例で、施設の屋外床にカラーリングを施すとともに、柔軟性が生まれることで歩行者にとっては歩きやすさを感じるなどのメリットがあります。
建材の開発販売メーカーで、床材のカラクリートは同社の代表的な製品。床や内外壁、天井や屋根など幅広く対応できる製品をラインナップ。外構・舗装関連製品の担当部署は無機建材事業部で、デザインクリートやストリートカラー、パークコートなどのシリーズの他、ゴムタイル・ブロックなども揃えています。
リリースから60年以上の歴史がある床材のカラクリートはABC商会を代表する製品。駐車場や倉庫、店舗などでよく見かけます。
所在地 | 東京都千代田区永田町2-12-14 |
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拠点(都市名) | 東京・大阪にショールーム、埼玉に事務センターがある他、北海道、岩手、宮城、埼玉、静岡、新潟、石川、愛知、大阪、広島、福岡、沖縄に営業所あり |
事業内容 | 建築土木資材、住設機器、ファッションインテリア資材の卸売、輸出入および建築工事 |
創業年 | 1947年(設立) |
問合せ先(電話番号) | 03-3507-7271 |
公式サイトURL | https://www.abc-t.co.jp/products/material/floor/exteria/ |
※公式サイトの情報より抜粋
落ち着いた石畳のアプローチ、レンガやブロックを組んだファッション性の高い歩道など、景観に合った高い意匠性を求める場合。普通の舗装では物足りない、施設や周辺の建物とデザインに統一感を持たせたいケースに。
石畳とまではいかなくとも、細かい自然石や玉砂利の風合い、歩いたときの感触を求める場合。 単純なアスファルト舗装ではなく、足元に彩りや自然のやさしさをプラスしたいというケースに。
駐車場、歩行者通路、広場、競技場など、アスファルトにカラーをプラスして色分けをしたり、文字や記号・イラストを描いたり、機能性を持った舗装をしたいという場合に。
※「デザイン 舗装材」「景観 舗装材」で2021年8月20日時点で自然検索50位までに公式サイトが表示されていた舗装材、また製品名で検索数の多い企業が展開する舗装材から、条件ごとにバリエーションの多い舗装材上位3シリーズ(洗い出しは2シリーズ)を紹介しています。