空港やテストコースといった特殊施設から車道や歩道、景観舗装まで多種多様な道路関連事業を手掛ける鹿島道路。そのデザイン/景観舗装材の種類や特徴、施工例などを紹介します。
鹿島道路のアストップシリーズは、樹脂系カラー舗装の中でも耐摩耗性能に優れる点が特徴。そのため、用途ではローラースケート場やプールサイドが挙げられますが、公園や遊歩道でも採用されています。
製品はアストップIIとアストップII-Rの2種類。後者の方が耐摩耗性はより強化されます。
樹脂とセラミック着色骨材を使って、アスファルトやコンクリートに施工するカラー舗装材。色見本は6種類、常温塗布型で高級タイプや標準タイプといったバリエーションがあります。
仕上がりは自然石調で粗面となるので、公園や歩道、商店街などで採用されています。
超早硬化性樹脂を使って施工期間短縮にも貢献するのが、大林道路の型枠式カラー舗装フリースタイル。パターンを路面に描ける樹脂系カラー舗装で、塗布型カラー舗装と比べて、より鮮明やカラーリングともなり、もとの舗装に対するクラック対策というメリットもあり。
また、鹿島道路ではABCD舗装という製品で型押しアスファルト舗装にも対応しています。
鹿島道路が対応するデザイン・景観系舗装の工法(種類)には、カラーサンドニート工法(カラー樹脂舗装)、クリーングラベル工法(加熱混合型自然色舗装)、グルーブラスト工法(半たわみ性擬似天然石舗装)、パームレジン工法(吹付型カラー透水性舗装)、 KNカラー舗装(樹脂系すべり止め舗装)などがあります。
明治神宮の参道に設えられた石板鋪装は鹿島道路によるもの。参道の中央部分はあくまで玉砂利ですが、側道部分は調和を重視した淡い茶のアースカラーとなっています。
群馬県の高崎銀座商店街でアーケードの路面に施工された景観舗装。アーケード全体、ルーフや柱もデザインやカラーリングに個性が溢れている分、舗装もモノトーンとビビッドカラーをうまく組み合わせています。
国営飛鳥歴史公園の舗装を鹿島道路が担当。もともとの周辺環境に対する保護意識は一般的な施設とは比べものにならないレベルの厳しさあるところ、調和のとれた舗装を実現しています。
鹿島建設のグループ企業で道路・舗装関連事業を担当、製品や技術の開発・研究から施工までトータル対応しています。
1958年の設立時は丸善舗装という社名で、鹿島建設の関連企業となって鹿島道路に社名変更したのは1964年のこと。
主要事業は舗装工事ですが、コンクリートやアスファルトといった舗装用材料のメーカー的側面もあれば、建築分野でも多数の実績があるほど。舗装事業ではタイヤベトナムに拠点を持ち、海外でも技術力を発揮しています。
所在地 | 東京都文京区後楽1-7-27 |
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拠点(都市名) | 東京本店・技術研究所、埼玉の機械センターの他、北海道、宮城、埼玉、神奈川、新潟、愛知、大阪、広島、香川、福岡など全国159ヶ所に支店・営業所などあり |
事業内容 | 道路、滑走路等の舗装工事、防水工事、スポーツ施設、レジャー施設の建設工事及びその他の土木、建築工事の請負または受託 前号各工事の調査、企画、設計、監理及び技術指導の請負または受託 ほか |
創業年 | 1958年(設立) |
問合せ先(電話番号) | 03-5802-8001 |
公式サイトURL | https://www.kajimaroad.co.jp/technology/357/ |
※公式サイトの情報より抜粋
落ち着いた石畳のアプローチ、レンガやブロックを組んだファッション性の高い歩道など、景観に合った高い意匠性を求める場合。普通の舗装では物足りない、施設や周辺の建物とデザインに統一感を持たせたいケースに。
石畳とまではいかなくとも、細かい自然石や玉砂利の風合い、歩いたときの感触を求める場合。 単純なアスファルト舗装ではなく、足元に彩りや自然のやさしさをプラスしたいというケースに。
駐車場、歩行者通路、広場、競技場など、アスファルトにカラーをプラスして色分けをしたり、文字や記号・イラストを描いたり、機能性を持った舗装をしたいという場合に。
※「デザイン 舗装材」「景観 舗装材」で2021年8月20日時点で自然検索50位までに公式サイトが表示されていた舗装材、また製品名で検索数の多い企業が展開する舗装材から、条件ごとにバリエーションの多い舗装材上位3シリーズ(洗い出しは2シリーズ)を紹介しています。