道路で用いられるアスファルト舗装は、水を浸透させることが出来ません。通常は傾斜・勾配をつけることにより排水していますが、透水性舗装を用いることにより雨水を浸透させることが可能となります。ここでは、透水性舗装の特徴や施工事例をまとめました。ぜひ参考にしてください。
透水性舗装は、透水性を持つ材料を表層や基層、路盤に用いることによって雨水などを浸透させることを可能とした舗装です。
密度が高く水を通さないアスファルトに対し、あえて隙間を作って水を通しやすくすることで地下に浸透させやすくしています。
路盤と路床との間に砂など透水性を高めるフィルター層を挟むことにより浸透性を高めていますが、支持力が弱まってしまうため車道などには適しません。
耐久性を補うために粘土の高いアスファルトを用いますが、固まるまでの時間が短いためスピーディーな作業が求められます。
ドライテックとは、透水性や通気性、保水性、衝撃吸収性に優れた機能性コンクリートです。歩道や駐車場などに用いることにより、排水設備の負担を軽減。一般的な雨水だけでなく集中豪雨などの雨水も地中へ浸透させます。
ドライテックをそのまま仕上げ材として使用するだけでなく、タイルや石材・砂利敷きなどの下地材に使用することも可能です。
ドライテックをそのまま仕上げ材に使用する場合のカラーバリエーションも豊富で、希望に合わせて選択することができます。
引用元:三和グランド株式会社公式HP(https://sanwagrd.co.jp/technic/5900)
透水性舗装のカラーサンドは、すべり抵抗性が高く衝撃吸収性や透水性、保水性にも優れており、高齢者や視覚障害者、車いす使用者などにとって快適で安全に通行できるユニバーサルデザインとして用いることが出来ると考えられます。
引用元:和樹脂興業株式会社公式HP(https://nagomi-j.co.jp/2021/09/29/naturalstone/)
透水性舗装の中でも自然石を用いたものです。天然石の自然な風合いが特徴で、美しい仕上がりになります。耐久性に不安がありますが、遊歩道など人が歩く程度であれば問題ないようです。
引用元:ドライテック東京公式HP(https://drytech.tokyo/construction-example-1/)
自宅の外構にドライテックを施工。雑草が生えてこないだけでなく、子ども用プールの水もすぐにしみこみ透水性が確認できています。また、手持ち花火をしても傷まずに子供と外遊びが出来ているとのこっとです。普段もたまにほうきで掃く程度の手入れで済んでおり、依頼主は施工に満足しています。
落ち着いた石畳のアプローチ、レンガやブロックを組んだファッション性の高い歩道など、景観に合った高い意匠性を求める場合。普通の舗装では物足りない、施設や周辺の建物とデザインに統一感を持たせたいケースに。
石畳とまではいかなくとも、細かい自然石や玉砂利の風合い、歩いたときの感触を求める場合。 単純なアスファルト舗装ではなく、足元に彩りや自然のやさしさをプラスしたいというケースに。
駐車場、歩行者通路、広場、競技場など、アスファルトにカラーをプラスして色分けをしたり、文字や記号・イラストを描いたり、機能性を持った舗装をしたいという場合に。
※「デザイン 舗装材」「景観 舗装材」で2021年8月20日時点で自然検索50位までに公式サイトが表示されていた舗装材、また製品名で検索数の多い企業が展開する舗装材から、条件ごとにバリエーションの多い舗装材上位3シリーズ(洗い出しは2シリーズ)を紹介しています。