暗闇で光る蓄光石は、その特性を生かして道路の舗装材料や景観材料としても用いられています。ここでは、強度が高く耐候性にも優れた蓄光石樹脂舗装の特徴や施工事例について紹介します。
蓄光石は光エネルギーを吸収して夜間など暗くなったときに光を放出する蓄光材料です。
蓄光石には、以下のような特徴があります。
蓄光石をアクリル樹脂などの樹脂に焼きつかせる、塗料を塗ることで作りますが、表面に塗装しているものは耐久性が低くなってしまいます。
舗装に適しているのは、蓄光石をセラミックスなどに練りこんで成形したものであり、路面としての強度も確保できます。道路への舗装として用いられているのは、多くが蓄光発行セラミックスです。
また、蓄光石はリサイクルガラスや自然石と組み合わせて蓄光石樹脂舗装として用いることができます。自然石を骨材として使うことで表層に必要な厚みを確保、直接路盤に施行することが出来ます。
蓄光石樹脂舗装は、見た目の美しさや幻想的な雰囲気の演出だけでなく、夜の街や地下鉄などで突然の停電が生じた際の避難誘導材としても持ちいられています。
蓄光石樹脂舗装には、様々な色があります。主な色を挙げてみましょう。
落ち着いた石畳のアプローチ、レンガやブロックを組んだファッション性の高い歩道など、景観に合った高い意匠性を求める場合。普通の舗装では物足りない、施設や周辺の建物とデザインに統一感を持たせたいケースに。
石畳とまではいかなくとも、細かい自然石や玉砂利の風合い、歩いたときの感触を求める場合。 単純なアスファルト舗装ではなく、足元に彩りや自然のやさしさをプラスしたいというケースに。
駐車場、歩行者通路、広場、競技場など、アスファルトにカラーをプラスして色分けをしたり、文字や記号・イラストを描いたり、機能性を持った舗装をしたいという場合に。
※「デザイン 舗装材」「景観 舗装材」で2021年8月20日時点で自然検索50位までに公式サイトが表示されていた舗装材、また製品名で検索数の多い企業が展開する舗装材から、条件ごとにバリエーションの多い舗装材上位3シリーズ(洗い出しは2シリーズ)を紹介しています。