東急グループの企業で、道路用事業を主体とする世紀東急工業。そのデザイン/景観舗装材の種類や特徴、施工例などを紹介します。
カラーアスファルト舗装の一種で、有色骨材によるカラーリング技術。アスファルト混合物に有色骨材を混ぜる方式と、アスファルト混合物の上にカラーリング骨材などを散布・圧入する方式とがあります。
カラー舗装技術としては退色しにくいのが特徴です。
景観舗装の一種で、アスファルト舗装の路面に対して樹脂を吹き付けることでカラーリングを施します。施工場所によってアクリル・シリカ・ポリエステルといった3つの特殊樹脂をチョイス。車道には使えませんが、コスパのよい舗装方法とされています。
アクリル系樹脂を主材料とした全天候型舗装。
耐久性などに優れた舗装材で、テニスコートやローラースケート場などで採用されていますが、校庭や駅ホームといった身近なシチュエーションでも使われている舗装材です。
景観舗装というカテゴリーでは、上で紹介したアーバンアグリカラーなどを除外しても常温塗布式舗装のアーバンライトや薄層樹脂舗装のアーバンデッキサンドなどをラインナップ。道路舗装がメインで、そこからの派生バリエーションが揃っています。
岡山県の松山中央公園にある倉敷陸上競技場の施工事例。全天候型第2種公認陸上競技場として求められる要件をクリアするための舗装技術として採用されています。
愛媛県の倉敷運動公園にある坊ちゃんスタジアムの施工事例。プロ野球の試合も開催される球場で、内野は黒土混合、バックネット前や外周部分は人工芝とする改修工事を担当したのが世紀東急工業です。
神奈川県にある雪見人道橋の施工例。カニや魚などのデザインモチーフは地元学生によるもので、薄層樹脂カラー舗装材を採用しています。クラックや剥離対策といった実務面での効用も見込める対処です。
世紀東急工業は東急のグループ会社。道路事業をメインとしつつ、土木・水利・環境・舗装資材といったカテゴリーで製造販売などを行っています。舗装資材では、アーバンシリーズというブランドで景観舗装を提供しています。
東急グループは東急沿線の都市計画を担ってきた実績もあり、その中で世紀東急工業は多様な実績を残しています。
所在地 | 東京都港区三田3-13-16 |
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拠点(都市名) | 技術研究所・試験所などが栃木にある他、全国各地にも支店・事業所を展開 |
事業内容 | 道路舗装の他、一般土木、環境景観、水利、建設資機材製造販売 |
創業年 | 1950年 |
問合せ先(電話番号) | https://www.seikitokyu.co.jp/contact※電話番号記載なし |
公式サイトURL | https://www.seikitokyu.co.jp/product/products/list.php?category_id=28 |
落ち着いた石畳のアプローチ、レンガやブロックを組んだファッション性の高い歩道など、景観に合った高い意匠性を求める場合。普通の舗装では物足りない、施設や周辺の建物とデザインに統一感を持たせたいケースに。
石畳とまではいかなくとも、細かい自然石や玉砂利の風合い、歩いたときの感触を求める場合。 単純なアスファルト舗装ではなく、足元に彩りや自然のやさしさをプラスしたいというケースに。
駐車場、歩行者通路、広場、競技場など、アスファルトにカラーをプラスして色分けをしたり、文字や記号・イラストを描いたり、機能性を持った舗装をしたいという場合に。
※「デザイン 舗装材」「景観 舗装材」で2021年8月20日時点で自然検索50位までに公式サイトが表示されていた舗装材、また製品名で検索数の多い企業が展開する舗装材から、条件ごとにバリエーションの多い舗装材上位3シリーズ(洗い出しは2シリーズ)を紹介しています。