航空機用塗料で研鑽を積んだ技術を建築用塗料にも活かす特殊塗料メーカーの日本特殊塗料。そのデザイン/景観舗装材の種類や特徴、施工例などを紹介します。
ユータックE-30(K)はアスファルトやコンクリートに施工できるカラー舗装材。骨材となるセラミックを散布、その上にトップコートを施工して滑り抵抗性を保持。5色ある標準色のバリエーションを使うことで、ゾーニングなど視認性のアップも見込めます。
ユータックオリゴマー景観舗装工法には2つの工法があります。
型枠式カラータイル工法(KC工法)はニューセラミック骨材を表層材に混ぜる方式で、標準色が12色、専用型枠は10パターンあります。
型枠式カラーグリップ工法(KC-G工法)はバインダの上に骨材を散布する方式で、標準色が11色、専用型枠は5パターンとなっています。
MMA(メタクリル酸)樹脂を主成分とするカラー舗装材、ユータックオリゴマーを使用する舗装工法。-30℃の低温から常温まで施工可能な速硬化型の舗装材ということもあり、冬場に景観舗装する際、選択肢のひとつになります。カラーバリエーションは6色です。
日本特殊塗料の舗装材には薄層舗装と補修材という小分類があり、薄層舗装の仕上げ材は上で紹介した3点のみ。副資材としてラインナップしているのはスーパーシノパール極光、セラクロン、KC工法ニューセラミック骨材、KC-G工法用混合骨材といずれも骨材です。
型枠式工法となる、ユータックオリゴマーKC工法の施工例。場所は大阪の岩松橋で、歩道の幅が広く、舗装のデザインパターンやテクスチャは統一しながら、部分的に色を切り替えにしているのがポイント。
写真は福島県の中川水力という水力発電機器メーカーの敷地で、ユータックシリカ遮熱という2液型水性シリカ反応型カラー舗装材の施工例。自然エネルギー関連事業者らしさを感じる色彩です。
写真は神戸ポートアイランドの歩行者用デッキで、ユータックオリゴマー樹脂モルタル工法による施工例となります。カラー混合硅砂仕様ということもあり、色合いは十分サンドカラーを再現しています。
日本特殊塗料のビジネスは自動車製品事業と塗料事業との二本柱。自動車製品事業の中にも防錆塗料といったアイテムがあり、両事業のシナジー効果もあります。塗料事業では航空機用と建築用の塗料の他、各種防音材なども手掛けています。
所在地 | 東京都北区王子3-23-2 |
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拠点(都市名) | 東京本社の他、東京の開発センターや全国各地の営業所が6ヶ所、工場が5ヶ所あり |
事業内容 | 自動車製品事業、塗料事業 |
創業年 | 1929年 |
問合せ先(電話番号) | 記載なし |
公式サイトURL | http://www2.nttoryo.co.jp/ |
落ち着いた石畳のアプローチ、レンガやブロックを組んだファッション性の高い歩道など、景観に合った高い意匠性を求める場合。普通の舗装では物足りない、施設や周辺の建物とデザインに統一感を持たせたいケースに。
石畳とまではいかなくとも、細かい自然石や玉砂利の風合い、歩いたときの感触を求める場合。 単純なアスファルト舗装ではなく、足元に彩りや自然のやさしさをプラスしたいというケースに。
駐車場、歩行者通路、広場、競技場など、アスファルトにカラーをプラスして色分けをしたり、文字や記号・イラストを描いたり、機能性を持った舗装をしたいという場合に。
※「デザイン 舗装材」「景観 舗装材」で2021年8月20日時点で自然検索50位までに公式サイトが表示されていた舗装材、また製品名で検索数の多い企業が展開する舗装材から、条件ごとにバリエーションの多い舗装材上位3シリーズ(洗い出しは2シリーズ)を紹介しています。