目地模様の型枠を利用して施工する型枠デザイン工法。路面に特別感を与える工法として、街中の様々な場所で目にするデザイン舗装です。型枠式デザイン工法の特徴や施工事例を見てみましょう。
型枠式デザイン工法とは、路面に目地模様を打ち抜いた型枠を貼り付けて行うデザイン舗装。色とりどりの美しいタイル調の模様が形成されるため、施工前に比べると、路面の印象が大きく変わります。
施工の流れとしては、下地の調整、プライマー工、下塗工、目地工、墨出し工、型枠貼り付け、表層工という順で進み、最後に型枠を除去してトップコート工を行って終了となります。朝に施工を始めれば夕方には終了するため、歩行者制限が必要な時間は長くありません。
具体的な施工場所としては、コンコースや商店街、歩道、公園、歩道橋、プラットフォーム、レジャー施設、地下道の路面など。意匠性を高めたい場所や高級感・特別感を表現した場所であれば、基本的にどのような場所にもマッチします。
なお、型枠式デザイン工法は、路面だけではなく、建物の外壁やダムの壁面、トンネルの内壁、地下道の内壁など、垂直面にも多用される工法として知られています。
引用元:NIPPO公式HP(https://www.nippo-c.co.jp/tech_info/general/SG08034_g.html)
ショッピングモールの入口付近に広く施した型枠デザイン工法の事例。全面的に塗布された明るいカラーが手伝って、歩行者たちの気持ちも明るくなります。つい、モールの中へと誘われてしまいそうです。
引用元:NIPPO公式HP(https://www.nippo-c.co.jp/tech_info/general/SG08034_g.html)
歩道橋の路面に型枠デザイン工法を施して全面をタイル調に仕上げた事例。花の模様がワンポイントとなり、全体的に明るい印象に仕上がっています。当事例のように、歩道橋は型枠デザイン工法が施される代表的な場所。階段を上り下りする心身の抵抗が、路面を見てふと和らぎます。
引用元:アルミナ舗材株式会社公式HP(https://anamihozai.jp/%E5%9E%8B%E6%9E%A0%E5%BC%8F%E3%82%AB%E3%83%A9%E3%83%BC%E3%82%BF%E3%82%A4%E3%83%AB%E8%88%97%E8%A3%85/)
商店街の路面に施した型枠デザイン工法。魚を多く扱う商店街として知られることから、型枠には「魚の鱗」を模した特注品を採用したとのことです。型枠のデザインがあれば、当事例のように、施工場所のコンセプトと一致させながら意匠性を高めることもできます。
落ち着いた石畳のアプローチ、レンガやブロックを組んだファッション性の高い歩道など、景観に合った高い意匠性を求める場合。普通の舗装では物足りない、施設や周辺の建物とデザインに統一感を持たせたいケースに。
石畳とまではいかなくとも、細かい自然石や玉砂利の風合い、歩いたときの感触を求める場合。 単純なアスファルト舗装ではなく、足元に彩りや自然のやさしさをプラスしたいというケースに。
駐車場、歩行者通路、広場、競技場など、アスファルトにカラーをプラスして色分けをしたり、文字や記号・イラストを描いたり、機能性を持った舗装をしたいという場合に。
※「デザイン 舗装材」「景観 舗装材」で2021年8月20日時点で自然検索50位までに公式サイトが表示されていた舗装材、また製品名で検索数の多い企業が展開する舗装材から、条件ごとにバリエーションの多い舗装材上位3シリーズ(洗い出しは2シリーズ)を紹介しています。