舗装・土木の総合企業で、関連する製品・施工技術とも幅広くカバーするNIPPO。そのデザイン/景観舗装材の種類や特徴、施工例などを紹介します。
アスファルト用のカラー舗装。アクリル樹脂エマルジョン系の舗装塗料で耐久性が高くヒビ割れしにくいといった特性を持っています。平らなアスファルトへの施工はもちろん、型押しアスファルトでも施工可能。塗膜が柔軟なので用途が広く、駐車場や構内道路から歩道やスポーツ施設などで採用されています。
石油樹脂系脱色バインダに顔料で着色するカラー舗装。加熱混合式で標準的なアスファルト舗装に準じた施工ができます。
同じシリーズで透水性を加えたパーフェクトカラーMP、天然豆砂利を混合したパーフェクトカラーNP、耐流動性やひびわれ抵抗性を強化したパーフェクトカラーMSもラインナップしています。
ブロック単位の形状やサイズ、色などのバリエーションに加えてレイアウトパターンでも変化をつけられるブロック系舗装。車道での施工も見られ耐久性も確保されていることがうかがえます。一方、商店街や大学キャンパスなど、より景観の意匠性にこだわる場所では色調なども個性が感じられます。
NIPPOの公式サイト(2021年10月13日調べ)を見ると、「製品・工法」で舗装材として表示されるのは5種類、「景観に調和したい」という要望では43件の舗装工法が表示されます。
参照元: NIPPO公式サイト(https://www.nippo-c.co.jp/tech_info/index.html)
大分県の日田市豆田地区で、天然豆砂利舗装のパーフェクトカラーNPを施工したケース。歴史を感じさせる街並みにさり気なく適合させるための景観舗装として、素材・工法が選ばれたのでしょう。
工場のアプローチで採用された型押しアスファルト舗装、パターンドペーブの施工例。工場の建造物及び外構のデザイン性との調和で、マットな舗装より型押し舗装を選択したのでしょう。
観光スポットとしても知られる日光杉並木に、土系舗装のパーフェクトクレイLを施工したケース。土埃や雨天時の泥濘化を抑止しつつ、自然な風合いを実現しています。
NIPPOは舗装・土木のトータルソリューション企業といえる存在で、社会インフラから景観舗装まで幅広く対応しています。舗装・土木に関連する企画から施工、メンテナンスまで総合的に対応。空港や自動車道といった大規模な社会インフラから、サーキットや杉並木まで、環境も求められる仕様も千差万別なロケーションの舗装などに対応。他にも建築や不動産開発といった事業も展開しています。
所在地 | 東京都中央区京橋1-19-11 |
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拠点(都市名) | 東京本社の他、全国各地及び海外に支店あり |
事業内容 | 道路・テストコース・空港・流通施設・スポーツ施設・水道施設・一般土木・一般建築を主とした工事の請負・調査・設計・監理・コンサルタント業務 アスファルト合材等の製造、販売/産業廃棄物の処理、再生製品の販売 ほか |
創業年 | 1934年 |
問合せ先(電話番号) | 03-3563-6751 |
公式サイトURL | https://www.nippo-c.co.jp/tech_info/hosou.html |
落ち着いた石畳のアプローチ、レンガやブロックを組んだファッション性の高い歩道など、景観に合った高い意匠性を求める場合。普通の舗装では物足りない、施設や周辺の建物とデザインに統一感を持たせたいケースに。
石畳とまではいかなくとも、細かい自然石や玉砂利の風合い、歩いたときの感触を求める場合。 単純なアスファルト舗装ではなく、足元に彩りや自然のやさしさをプラスしたいというケースに。
駐車場、歩行者通路、広場、競技場など、アスファルトにカラーをプラスして色分けをしたり、文字や記号・イラストを描いたり、機能性を持った舗装をしたいという場合に。
※「デザイン 舗装材」「景観 舗装材」で2021年8月20日時点で自然検索50位までに公式サイトが表示されていた舗装材、また製品名で検索数の多い企業が展開する舗装材から、条件ごとにバリエーションの多い舗装材上位3シリーズ(洗い出しは2シリーズ)を紹介しています。