金属製の型を使ってアスファルトに模様を施す型押し式デザイン工法。デザインや色彩の幅広さ、耐久性の高さなどが特徴のデザイン舗装です。型押し式デザイン工法の特徴や施工事例を見てみましょう。
型押し式デザイン工法とは、金属製の型を使って路面をデザインする施工法の一つ。加熱すると柔らかくなるというアスファルトの性質を利用し、アスファルト路面に様々な模様を描いていくデザイン舗装です。
路面の墨出しを行った後、アスファルトを140~160度程度に再加熱。加熱によってアスファルトが柔らかくなっている間に目地の型入れを行い、着色をして完成です。軽歩行用の路面であれば、比較的短時間で交通開放が可能です。
主な施工場所としては、商店街、ペデストリアンデッキ、駅前広場、歩道、商業施設の周辺、公園など。個人の注文住宅の敷地内にも見られることがあります。路面の素材がアスファルトであれば、基本的には再加熱・施工が可能です。
引用元:トミナガコーポレーション株式会社公式HP(https://tominaga-corp.com/streetprint/)
某地方都市にある商店街の路面に施された型押し式デザイン工法の事例。単純なタイルデザインではなく、意匠を凝らしたデザイン性の高い路面に仕上がっています。路面の視覚効果により、商店街を歩む人たちはワクワクした特別な気持ちになり、つい路面店にも立ち寄りたい気分になるかもしれません。
引用元:トミナガコーポレーション株式会社公式HP(https://tominaga-corp.com/streetprint/)
歩行者用の通路に施工された型押し式デザイン工法の事例です。画像の上から順に、黄緑、白、茶色の3色で仕上げられています。着色のバラエティの広さは、型押し式デザイン工法の特徴の一つといえるでしょう。
引用元:トミナガコーポレーション株式会社公式HP(https://tominaga-corp.com/streetprint/)
東京都内在住の方であれば、この景色に見覚えがあるのではないでしょうか?新宿駅東口の駅前広場に設置されているモニュメントの周辺路面に、カラフルなデザインが施されています。こちらも型押し式デザイン工法の代表的な事例となります。モニュメントに負けない意匠性です。
落ち着いた石畳のアプローチ、レンガやブロックを組んだファッション性の高い歩道など、景観に合った高い意匠性を求める場合。普通の舗装では物足りない、施設や周辺の建物とデザインに統一感を持たせたいケースに。
石畳とまではいかなくとも、細かい自然石や玉砂利の風合い、歩いたときの感触を求める場合。 単純なアスファルト舗装ではなく、足元に彩りや自然のやさしさをプラスしたいというケースに。
駐車場、歩行者通路、広場、競技場など、アスファルトにカラーをプラスして色分けをしたり、文字や記号・イラストを描いたり、機能性を持った舗装をしたいという場合に。
※「デザイン 舗装材」「景観 舗装材」で2021年8月20日時点で自然検索50位までに公式サイトが表示されていた舗装材、また製品名で検索数の多い企業が展開する舗装材から、条件ごとにバリエーションの多い舗装材上位3シリーズ(洗い出しは2シリーズ)を紹介しています。