天然石景観材、彩(いろどり)シリーズのメーカーで施工にも対応するヤブ原産業。そのデザイン/景観舗装材の種類や特徴、施工例などを紹介します。
ヤブ原産業の天然石景観材は、ヤブ原産業による工事で使用する場合と、製品単体の場合とで、製品名称を変えています。
製品単体では「彩(いろどり)シリーズ」としてブランディング。舗装材は2種類で、天然石を骨材とするのは共通ですが、充填骨材で最密構造とするのが彩アストン、天然石の洗い出しを再現したのが彩洗い出し。他に仕上材や補助材、副資材もラインナップしています。
ペイブストンは石畳調埋め込み舗装材。見本色は10種類あり、モノトーン系とベージュ・赤茶系のラインナップとなっています。
施工は湿式工法となるので、曲線や約物といったデザイン的処理も可能。セメント汚泥が出ない点もエコな舗装材といえます。
専用のベース材がハニカム構造になっていて雨水の浸透性が高く、その上に天然石を使った化粧材を施工するのが深層透水40。舗装する際、下地のコンクリートを打設しなくてもよく、強度も確保可能。歩道だけでなく車庫や道路でも対応できます。
化粧材のバリエーションは16種類ありますが、採取規制によって出荷制限を受けるタイプが2種類含まれます。
ヤブ原産業の景観舗装材では、上で紹介した彩アストンはアーバンロック、彩洗い出しはテクストンという製品名で、それぞれ工事依頼時に使用されます。
有明ガーデンに彩洗い出し(テクストン)を施工したケース。質感は統一した上で、カラーリングは5色使うことで意匠性をアップ。パターン設計も建築物にマッチしています。
豊洲市場水産仲卸売場棟に彩アストン(アーバンロック)を施工したケース。通路のエッジ部分が曲面になっていて、舗装のデザイン、カラーリングも曲線を巧みに取り入れています。
千葉県浦安市にある高層マンション敷地内にペイブストンなどを施工したケース。石畳調舗装材の色分けによってグラフィックデザインを構成する、技術の高さを感じさせます。
ヤブ原産業はもともと建築仕上材のメーカーとして様々な製品をリリースしてきた実績があります。舗装材は天然石を採用して、景観舗装の製品や工法に取り組み、施工にも対応。施工依頼と景観舗装製品の調達とでは対応製品が異なるので注意が必要です。
所在地 | 埼玉県川口市安行北谷546 |
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拠点(都市名) | 埼玉本社の他に仙台支店あり |
事業内容 | 建築仕上材開発・製造、景観材開発・製造、建築工事、景観材工事 |
創業年 | 1969年(設立) |
問合せ先(電話番号) | 048-297-4111 |
公式サイトURL | https://www.yabuhara-ind.co.jp/araidashi/irodori/information/ |
※公式サイトの情報より抜粋
落ち着いた石畳のアプローチ、レンガやブロックを組んだファッション性の高い歩道など、景観に合った高い意匠性を求める場合。普通の舗装では物足りない、施設や周辺の建物とデザインに統一感を持たせたいケースに。
石畳とまではいかなくとも、細かい自然石や玉砂利の風合い、歩いたときの感触を求める場合。 単純なアスファルト舗装ではなく、足元に彩りや自然のやさしさをプラスしたいというケースに。
駐車場、歩行者通路、広場、競技場など、アスファルトにカラーをプラスして色分けをしたり、文字や記号・イラストを描いたり、機能性を持った舗装をしたいという場合に。
※「デザイン 舗装材」「景観 舗装材」で2021年8月20日時点で自然検索50位までに公式サイトが表示されていた舗装材、また製品名で検索数の多い企業が展開する舗装材から、条件ごとにバリエーションの多い舗装材上位3シリーズ(洗い出しは2シリーズ)を紹介しています。